引添う(読み)ヒキソウ

デジタル大辞泉 「引添う」の意味・読み・例文・類語

ひき‐そ・う〔‐そふ〕【引(き)添う/引き副う】

[動ワ五(ハ四)]そばに寄り添う。
書生の―・っている大きなドア」〈里見弴・大道無門〉
[動ハ下二]
添え加える。
大船小船をぶね―・へかづくとも志賀荒雄に潜き逢はめやも」〈・三八六九〉
引き合いに出す。
「この入道殿を必ず―・へ奉りて申す」〈大鏡・道長〉

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精選版 日本国語大辞典 「引添う」の意味・読み・例文・類語

ひき‐そ・う‥そふ【引添・引副】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ハ行四段活用 〙 そばに寄り添う。つきそう。ひっそう。
    1. [初出の実例]「門彳(かどづけ)が、跡にひきそひ動也動也(どやどや)と」(出典人情本・閑情末摘花(1839‐41)初)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ハ行下二段活用 〙ひきそえる(引添)

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