弦掛(読み)ツルカケ

デジタル大辞泉 「弦掛」の意味・読み・例文・類語

つる‐かけ【弦掛(け)】

弓弭ゆみはずに弦をかけること。
弓弦ゆみづるを作る職人
弦掛けます」の略。
弦をかけわたしたなべ弦鍋
大木を倒す方法の一。根方に3か所の脚を残しておのを入れ、倒す方向と逆の一つを切って倒す。

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精選版 日本国語大辞典 「弦掛」の意味・読み・例文・類語

つる‐かけ【弦掛】

〘名〙
① 弦を弓弭(ゆはず)にかけること。
② 弓の弦をつくる職人。
日葡辞書(1603‐04)「Tçurucaqe(ツルカケ)〈訳〉弓の弦をつくる職人で、日本では特別の衣装、すなわち頭巾をかぶり、短い赤いかたびらを着ている」
③ 「つるかけます(弦掛枡)①」の略。
※浄瑠璃・椀久末松山(1710頃)上「おそばさらずの一中は、箔置のつるかけに一歩まめ板山をなし」
④ 「つるかけなべ(弦掛鍋)」の略。〔文明本節用集(室町中)〕
古来からの伐木法の一つ。樹幹の根方に鼎(かなえ)の脚のように三か所に脚を残し、その一つを倒す方向を定めてから切り放すこと。

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