張り(読み)ハリ

デジタル大辞泉「張り」の解説

はり【張り】

[名]
引っ張ること。また、その力の程度。「糸の張りを強くする」
引き締まっていること。みずみずしく、力強いこと。「張りのある声」「張りのある肌」
気持ちなどの充実。物事を行おうとする意欲。張り合い。「生活に張りをもたせる」「生きる張りをなくす」
自分の意志を押し通す、強い気持ち。意地
「京の女郎に江戸の―を持たせ」〈一代男・六〉
女を手に入れようとつけねらうこと。
「色男これにて縁切。…もうよもや―には歩けめえ」〈浮世床・二〉
tense》音声学の用語。母音発音における舌の緊張度。例えば日本語の「」は英語の「u」などに比して舌の位置も低く、の突き出しも少なく、従ってはりが弱い。
[接尾]助数詞
蚊帳提灯(ちょうちん)・テント・幕などを数えるのに用いる。「行灯(あんどん)一張り
など、弦を張った類のものを数えるのに用いる。

ばり【張り】

[接尾]
人数を表す語の下に付いて、その人数によって弓の弦が張られるという意を表す。多い人数で張る弓ほど強い弓ということになる。「十人張りの弓」
名詞や人名を表す語の下に付いて、それに似ている、または、それに似せているという意を表す。「西鶴張りの文」「左翼張りの主張」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例