張巡(読み)ちょうじゅん(その他表記)Zhang Xun; Chang Hsün

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「張巡」の意味・わかりやすい解説

張巡
ちょうじゅん
Zhang Xun; Chang Hsün

[生]景竜3(709)
[没]至徳2(757)
中国,唐の忠臣。開元 24 (736) 年進士に合格。地方官を歴任中,安史の乱が起り,彼の任地も反乱軍の侵入を受けたが,直属長官の降伏命令を拒否して義兵をあげ,多くの戦功を立てた。その功で河南節度副使に任じられ,経済的先進地帯の江淮地方に通じる要衝の 睢 (すい) 陽 (河南省商邱県) の攻防戦では,食糧が極度に欠乏し,愛妾を殺して兵士の食に供したという。 睢陽は陥落し反乱軍の手で斬殺されたが,2年近く江淮を反乱軍の侵攻から守り,唐朝を立直らせた。

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