彼岸潮
ひがんじお
equinoctial tide
彼岸(春分と秋分)のころの大潮の潮汐(ちょうせき)。朔(さく)(新月)および望(ぼう)(満月)の前後は月と太陽の潮汐をおこす力(起潮力)が重なって作用するため、大潮となるが、春秋分のころの大潮時には太陽だけでなく月も赤道付近にあるので、一年中でもっとも大きな潮汐となる。このころは潮の干満(かんまん)が規則的であり、1日2回の満潮と干潮がそれぞれほぼ同じ高さになる。また、春秋の彼岸潮は潮流が一年中でもっとも速く、渦潮(うずしお)見物には最適である。
[岡田正実]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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