彼岸潮(読み)ひがんじお(英語表記)equinoctial tide

日本大百科全書(ニッポニカ) 「彼岸潮」の意味・わかりやすい解説

彼岸潮
ひがんじお
equinoctial tide

彼岸春分秋分)のころの大潮潮汐(ちょうせき)。朔(さく)(新月)および望(ぼう)(満月)の前後は月と太陽の潮汐をおこす力(起潮力)が重なって作用するため、大潮となるが、春秋分のころの大潮時には太陽だけでなく月も赤道付近にあるので、一年中でもっとも大きな潮汐となる。このころは潮の干満(かんまん)が規則的であり、1日2回の満潮干潮がそれぞれほぼ同じ高さになる。また、春秋の彼岸潮は潮流が一年中でもっとも速く、渦潮(うずしお)見物には最適である。

[岡田正実]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android