デジタル大辞泉 「後びさり」の意味・読み・例文・類語 あと‐びさり【後びさり】 [名](スル)1 「あとずさり」に同じ。「蟹なら横に這う所だが今年の気候は―をするんですよ」〈漱石・吾輩は猫である〉2 アリジゴクの別名。3 カニムシの別名。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「後びさり」の意味・読み・例文・類語 あと‐びさり【後びさり】 〘 名詞 〙① ( 「あとじさり(後退)」の変化した語 ) =あとずさり(後退)①[初出の実例]「差汐にするせんごりは跡ひさり」(出典:雑俳・川柳評万句合‐宝暦一二(1762)仁五)② 蛛形(しゅけい)類、カニムシ目に属する小動物の俗称。木の皮や落葉の下にすみ、小昆虫を捕食し、危険を感じると「あとずさり」するのでこの名がある。ダニに似るが、サソリのように大形のはさみ形の触手をもつ。本州に広く分布。③ 昆虫「ありじごく(蟻地獄)」の異名。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例