後取(読み)しんどり

精選版 日本国語大辞典 「後取」の意味・読み・例文・類語

しん‐どり【後取】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「しりとり」の変化した語 )
  2. 年の始めの宮廷行事の職掌の一つ。正月天皇屠蘇散など三献の御薬を供する儀に際して、天盃の余りを飲む者。
    1. [初出の実例]「供御膳例、薬子・後取又同」(出典:九暦‐逸文・天暦九年(955)正月一日)
  3. 平安時代以降、大嘗会(だいじょうえ)の時、御膳に奉仕する八人の采女(うねめ)の中で第二位の取次ぎの役。また、その人。次姫(じひめ)
    1. [初出の実例]「最姫目後取采女清酒」(出典:江家次第(1111頃)一五)

あと‐とり【後取】

  1. 〘 名詞 〙(もち)をつく時、きねを持つ人のかたわらにいて、餠をこね返すこと。また、その人。こねどり。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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