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三献 サンコン

デジタル大辞泉の解説

さん‐こん【三献】

《「さんごん」とも》中世以降の酒宴礼法一献・二・三献と酒肴(しゅこう)の膳を三度変え、そのたびに大・中・小の杯で1杯ずつ繰り返し、9杯の酒をすすめるもの。式三献

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典の解説

さんこん【三献】

日本の正式な饗宴で行われた儀礼的な酒宴の作法。肴(さかな)の膳を出して酒を3度すすめることを1献と数え、初献・二献・三献と膳を替えて3回繰り返す。◇「さんごん」「式三献」ともいう。平安時代から見られるが、次第に様式がととのえられ、室町時代に「式三献」の語が用いられるようになった。こんにち神前式や仏前式の婚礼で行う三三九度はこれをひき継いだものとされる。また、主に初献の肴として雑煮を用いたが、正月の祝い膳に雑煮を用いるのはこの名残とされる。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

大辞林 第三版の解説

さんこん【三献】

〔「さんごん」とも〕
正式な酒宴の作法。大・中・小の杯で一杯ずつ飲んで膳ぜんを下げることを三回繰り返す。また、その三度目の酒肴しゆこう。近世以降、婚礼の三三九度の杯をいうこともある。式三献。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の三献の言及

【酒】より

…宮廷での神事や節供には酒宴が催され,大きな盃(さかずき)に満たされた酒が一座の全員にまわされた。一巡するとこれが一献(いつこん)であり,三献が普通であった。料理の品目を献立というのも,この酒宴からきている。…

【出陣】より

…出陣の儀式が故事による式法にのっとり体系化されたのは後世のことである。出陣に臨み武将以下が列座し,鮑(あわび)・勝栗・昆布で三献の儀式が行われたことは《鎌倉年中行事》にも見えており,鎌倉時代以降しだいに一般化した。戦場への門出を意味した出陣式は,その酒肴品に語呂のよいものが選ばれた。…

※「三献」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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