後生畏る可し(読み)コウセイオソルベシ

デジタル大辞泉 「後生畏る可し」の意味・読み・例文・類語

後生こうせいおそ

《「論語子罕しかんから》後進の者は努力しだいでどれほどの力量を身につけるかわからないので、おそれなければならない。

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精選版 日本国語大辞典 「後生畏る可し」の意味・読み・例文・類語

こうせい【後生】 畏(おそ)るべし

  1. ( 「論語‐子罕」の「後生畏、焉知来者之不一レ今也」による ) 後から生まれてくる者は、これからどれほどの力量を示すかはかり知れないから、おそれなければならない。
    1. [初出の実例]「先達、後生をおそると云ふこと、この事なりと侍りき」(出典:徒然草(1331頃)二一九)

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故事成語を知る辞典 「後生畏る可し」の解説

後生畏るべし

若い者は、将来、どこまで伸びていくかわからないほどの可能性に満ちている、ということ。

[使用例] 本気で叩き込んだらばいよいよ後生畏ろしい者になり本職の弟子どもが困るであろう[谷崎潤一郎春琴抄|1933]

[由来] 「論語かん」に見える孔子のことばから。「後生畏るべし(後から生まれて来るものには、畏敬の念を払うべきだ)」に続いて、「将来、現在の私たちよりもすぐれた者にならないと、どうしてわかろうか」とその理由を述べています。

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ことわざを知る辞典 「後生畏る可し」の解説

後生畏るべし

後から生まれてくる者は、これからどれほどの力量を示すかはかり知れないから、おそれなければならない。

[解説] 「論語―子罕」にあることば。

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