後顧(読み)コウコ

デジタル大辞泉 「後顧」の意味・読み・例文・類語

こう‐こ【後顧】

後ろを振り返って見ること。
あとあとを気遣うこと。
「―の老父母を以て…或は戦死し、或は大傷す」〈独歩愛弟通信

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「後顧」の意味・読み・例文・類語

こう‐こ【後顧】

〘名〙
① うしろをかえりみること。ふりかえってあとを見ること。〔音訓新聞字引(1876)〕〔元稹‐有鳥詩〕
② のちのちの気づかい。あとの心配。後慮。
※愛弟通信(1894‐95)〈国木田独歩〉年少士官「或は後顧の老父母を以て、或は新婚の夢猶ほ温かなる少妻を後に遺して」
後日恩顧。〔李商隠‐上李相公書〕

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普及版 字通 「後顧」の読み・字形・画数・意味

【後顧】こうこ

後ろを顧みる。背後の心配。〔魏書、李沖伝〕沖~を發して悸、言語錯亂し、~旬餘日にして卒(しゆつ)す。~高曰く、~我をしてを出づるも、後の憂ひ無(なか)らしむ。一忽(たちま)ち此の患り。(われ)甚だ愴を懷(いだ)くと。

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