得手に帆を揚げる(読み)エテニホヲアゲル

デジタル大辞泉 「得手に帆を揚げる」の意味・読み・例文・類語

得手えて・げる

得意なわざを発揮できる好機が到来し、調子に乗って事を行う。
[類語]所を得る追風おいてに帆を上げる驥足きそくばす蛟竜こうりょう雲雨うんう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「得手に帆を揚げる」の意味・読み・例文・類語

えて【得手】 に 帆(ほ)を=揚(あ)げる[=掛(か)ける]

  1. 得意とすることを発揮する好機が到来し、待ってましたとばかり調子にのること。得手に帆。
    1. [初出の実例]「ゑてに帆(ホ)をあげたるふぜいにて、それこそやすき御事なれとて」(出典仮名草子智恵鑑(1660)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「得手に帆を揚げる」の解説

得手に帆を揚げる

得意とするものを発揮する好機が到来し、待ってましたとばかりに調子にのることのたとえ。

[使用例] 帰朝したら、三年目にか――はっはっはっ、もう三年留学の辞令を請け取ってしまえば得手に帆を揚げる才子でいらっしゃるから……[内田魯庵社会百面相|1902]

〔異形〕得手に帆を掛ける

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android