御前方(読み)オマエガタ

デジタル大辞泉 「御前方」の意味・読み・例文・類語

おまえ‐がた〔おまへ‐〕【御前方】

[代]二人称人代名詞複数をさす。近世、男女ともに目上の人に用いた敬称。のちには、対等・目下の者にも使うようになった。
「この席に並んでござる―」〈道二翁道話

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精選版 日本国語大辞典 「御前方」の意味・読み・例文・類語

おまえ‐がたおまへ‥【御前方】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 公家武家のかた。
    1. [初出の実例]「其さま見よげに拵(こしら)へ、御前がためきたる名を付」(出典浮世草子・浮世栄花一代男(1693)二)
  2. [ 2 ] 〘 代名詞詞 〙 ( 「がた」は複数を表わす接尾語 ) 対称江戸時代に起こり、複数の上位者に対して用いた。のちには対等以下の者に用いるようになった。おまいがた。
    1. [初出の実例]「お前方を私は見知ってゐまする」(出典:歌舞伎・夕霧七年忌(1684))

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