御所様(読み)ゴスサマ

デジタル大辞泉 「御所様」の意味・読み・例文・類語

ごす‐さま【御所様】

《「ごす」は「ごしょ」の音変化》摂関家大臣家などの子がその父を呼ぶ語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御所様」の意味・読み・例文・類語

ごっ‐さん【御所様】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 「ごしょさま(御所様)」の変化した語。〔公家言葉集存(1944)〕
  3. 色茶屋の女あるじ、または、亭主
    1. [初出の実例]「ごっさんへ、あすの晩きっとたのみいしたにへ」(出典:洒落本・一事千金(1778)二)
  4. 他人の妻をいう。
    1. [初出の実例]「ふとられたゴッサン・お囲のある知っせぬ」(出典:雑俳・苗代集(1857‐58)一)

ごしょ‐さま【御所様】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さま」は接尾語 ) 「ごしょ(御所)」をさらに敬っていう語。
    1. [初出の実例]「きさらきの十日、よゐの程に、その気色いてきたれは、御所さまも、御心むつかしきをりから」(出典:とはずがたり(14C前)一)

ごす‐さま【御所様】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ごす」は「ごしょ」の変化した語 ) 摂家・大臣家などの子女がその父を呼ぶ敬称

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