ごす(読み)ゴス(その他表記)Edmund William Gosse

デジタル大辞泉 「ごす」の意味・読み・例文・類語

ご・す

[動サ特活]《「ごっす」の音変化》「ある」の意の丁寧語。あります。多く補助動詞として用いる。
「牛は至極高味で―・す」〈魯文安愚楽鍋

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精選版 日本国語大辞典 「ごす」の意味・読み・例文・類語

ご・す

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙 責めて白状させる。拷問する。糺明する。折檻(せっかん)する。
    1. [初出の実例]「手を替(かへ)品をかへごしてごしてごしぬいた其留(とま)りが」(出典浄瑠璃・忠義墳盟約大石(1797)六)

ご・す

  1. 〘 自動詞 サ行特活 〙 ( 「ごっす」の変化した語 ) 「ある」の意の丁寧語。ございます。あります。
    1. [初出の実例]「何んでごす。な。な。ななとみつ物や」(出典:雑俳・柳多留‐四一(1808))

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改訂新版 世界大百科事典 「ごす」の意味・わかりやすい解説

ゴス
Edmund William Gosse
生没年:1849-1928

イギリスの批評家。博物学者で厳格なキリスト教徒の父フィリップ・ヘンリー・ゴスによって教育され,のちほとんど独学でフランス文学北欧文学を身につけ,大英図書館員,商務省通訳官,上院司書などを務めるかたわら,批評の筆をとり,《サンデー・タイムズ》をはじめとする新聞・雑誌を舞台にし,イギリス文壇に君臨した。当時もっとも幅広い教養と美意識の持主と目され,フランスの高踏派から象徴派の紹介,北欧イプセン,ビョルンソンの移植,イギリス17世紀のジョン・ダンの再評価などに力があった。膨大な著作のなかで《17世紀研究》(1883),《イプセン》(1907),《肖像素描》(1912)などの批評作品,父との葛藤を描いた自伝体小説《父と子》(1907)がとくに優れる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ごす」の意味・わかりやすい解説

ゴス
Gosse, Sir Edmund

[生]1849.9.21. ロンドン
[没]1928.5.16. ロンドン
イギリスの批評家,文学史家。ピューリタン的な家風のもとに育ち,父への激しい愛憎を経験して文学に関心をもつにいたった事情は,自伝『父と子』 Father and Son (1907) に詳しい。大英博物館や上院の職員となったこともあるが,文筆活動を続け,『18世紀イギリス文学』 18th Century Literature (1889) などの文学史,T.グレーやダンの評伝,イプセンの戯曲翻訳を出した。 17,18世紀イギリス文学の研究ばかりでなく,スカンジナビア文学,フランス文学研究でも先駆者的業績を上げた。

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