御所風(読み)ゴショフウ

デジタル大辞泉 「御所風」の意味・読み・例文・類語

ごしょ‐ふう【御所風】

御所風習。御所のやりかた。優美で上品なようすにいう。
古今まれなる女、つとめ姿さって、御上家おかみけなる、―あり」〈浮・諸艶大鑑・一〉
御所に仕える女官たちの結った髪形下げ髪を巻き上げてこうがいでとめたもの。笄を抜くと簡単にもとの下げ髪に戻る。

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精選版 日本国語大辞典 「御所風」の意味・読み・例文・類語

ごしょ‐ふう【御所風】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 御所の風俗、または、気風をいう。動作、状態などが、御所または御所の人のように、やさしく優美で上品なこと。御所がかり。
    1. [初出の実例]「古今まれなる女、つとめ姿さって、おかみけなる御所風あり」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)一)
  3. 女の髪の結い方の一つ。根元でたばねた下げ髪を、巻きあげて笄(こうがい)で留めたもの。笄を抜くとすぐ下げ髪になる。のちには「島田くずし」のような型をいう。〔随筆・嬉遊笑覧(1830)〕
    1. 御所風<b>②</b>〈女用訓蒙図彙〉
      御所風〈女用訓蒙図彙〉

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