精選版 日本国語大辞典 「御朱印船」の意味・読み・例文・類語 ごしゅいん‐せん【御朱印船】 〘 名詞 〙 近世初期、豊臣秀吉や徳川家康などから異国渡航許可の御朱印状を下付され、長崎・平戸を基地として安南・ルソン・シャムなど東南アジア各国と貿易を行なった船。文祿元年(一五九二)秀吉がはじめて免許し、徳川幕府にひきつがれて寛永一二年(一六三五)の停止に至るまで多数の船が渡航し、海外貿易に活躍した。船主は加藤清正らの大名と角倉・末吉・末次・茶屋などの商人が主で、中にはウィリアム=アダムズ(三浦按針)のような外国人もいた。船は概して、長崎で建造された唐船造りで、船体構造の一部や帆装にはヨーロッパ式の技術をとり入れ、大洋航海に適する四〇〇~五〇〇トン積が多かった。ごしゅいんぶね。御朱印船〈長崎県 清水寺 末次船船額〉 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の御朱印船の言及 【朱印船】より …〈御朱印船〉ともいう。朱印船とは近世初頭において政府から〈異国渡海御朱印状〉といわれる外国向け(正しくは南洋諸地域向け)の渡航証明書,あるいは船籍証明書を与えられて渡航した船舶をいう。… ※「御朱印船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by