御為者(読み)オタメシャ

デジタル大辞泉 「御為者」の意味・読み・例文・類語

おため‐しゃ【為者】

もっぱら主人利益になるように努める者。領民から重税を徴収する家臣の類。おためもの。
世間いづれの御家にも、―といふ出来出頭人できしゅっとうにんありて」〈仮・可笑記・一〉

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関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「御為者」の意味・読み・例文・類語

おため‐しゃ【御為者】

  1. 〘 名詞 〙 もっぱら主君の利益になるようにつとめる者。領民から税を厳しく取り立てたり、出入り商人などに厳しく当たるような家臣にいう。
    1. [初出の実例]「世間いづれの御家にも、おため者(シャ)と云ふ出来出頭人ありて、諸奉公人をはじめて、〈略〉人非人までに悪(にく)みそしられ」(出典仮名草子・可笑記(1642)一)

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