御船場
おふなば
三津町の北端にあり、ほぼ正方形に近い形で三津港の中に突き出し、北側に船着場が入り込んでいた。船場の周囲には石塁が築かれ、四方海面に接する。南側には北浜町に接続する通路があり、板橋が架けられていた(文政六年八月写三津町絵図)。この地はもと白砂の州であったのを、松平定行が松山城主になってからのちに構築したと伝えられる。船場のなかには、番所・竹事小舎・材木蔵・板蔵・木挽小屋・船道具小屋・帆柱小屋などが置かれ、海上には軍船が配置された。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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