御茶間(読み)おちゃのま

精選版 日本国語大辞典 「御茶間」の意味・読み・例文・類語

お‐ちゃのま【御茶間】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 茶の間」を丁寧にいう語。座敷台所の間にあり、家族の日常の居間として使ったり、飲食などをする部屋。
    1. [初出の実例]「村井さんのおかみさんが今お茶の間に来てるんで御座いますよ」(出典:大津順吉(1912)〈志賀直哉〉二)
  3. 御殿女中身の回り雑事をした腰元(こしもと)。町家の中通り女、中居(なかい)などに相当する。茶の間女。また、腰元のいた部屋。
    1. [初出の実例]「さて中居の役は〈略〉屋敷がたにてお茶(チャ)の間(マ)といふに同じ」(出典浮世草子西鶴織留(1694)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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