御茸山古墳群(読み)みたけやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「御茸山古墳群」の解説

御茸山古墳群
みたけやまこふんぐん

[現在地名]福井市脇三ヶ町・安波賀町・城戸内町

足羽川が福井平野に流出する辺りの南岸、通称御茸山の丘陵上に南北約二キロにわたって一六〇基が分布。丘陵稜線上にあって主群をなす一一三基(うち七三基は県指定史跡)と、丘陵西麓字杣脇そまわきにある四七基(杣脇古墳群)との二群からなる。主群には方墳・円墳・前方後方墳(一基)・前方後円墳(二基)が混在し、前方後方墳の四四号墳は主軸長約四三メートル、前方後円墳の四〇号墳は主軸長約七〇メートル、六六号墳は主軸長約四五・五メートル。主群内の古墳はいずれも未調査であるが、占地・墳形や、偶発的な出土品の鉄剣・鉄鏃須恵器などからみて、大部分が五世紀代以前の築造と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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