御見立(読み)おみたて

精選版 日本国語大辞典 「御見立」の意味・読み・例文・類語

お‐みたて【御見立】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 見て選び定めることをいう尊敬語
    1. [初出の実例]「己れもお前の内で二三度深谷に逢ったことがあるが、兄さんの御見立は些と間違て居る様で」(出典:雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉下)
  3. 近世遊里で客が相方(あいかた)としての遊女を選ぶこと。
    1. [初出の実例]「『御初会だ』『どふせふの』『お見たてが能ふ、ござりませふ』」(出典:洒落本・南閨雑話(1773))
  4. ある所まで見送って別れの杯をくみ交わすこと。
    1. [初出の実例]「『お見立(ミタテ)』と言って、別離の酒を斯の江畔休茶屋で酌交(くみかは)すのは」(出典破戒(1906)〈島崎藤村二三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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