御霊塚古墳(読み)ごりようづかこふん

日本歴史地名大系 「御霊塚古墳」の解説

御霊塚古墳
ごりようづかこふん

[現在地名]鹿本町津袋

津袋つぶくろ集落の立地する段丘東端に、二基の円墳が隣接して存在する。このうち西側の古墳を地元では御霊隠穴とよび、南に開口する横穴式石室を有する。石室の奥行は二・六メートル、幅は二・四メートルのプランをもつ単室墳で、奥壁および東側壁に装飾がみられるが、元来は全面に施されていたものと思われる。奥壁には白と赤色で描かれた靫と鞆が、また東側壁にも同じく靫と鞆が認められる。そのほか羨道部西側壁にも丹の跡がみられるが文様の形ははっきりしない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android