献辞辞典 「御香奠」の解説 御香奠 お香を捧げお供えするという意味合いがあり、仏教の通夜・ 葬儀告別式又は法要の際に、喪家に対して贈る弔慰金の表書きの献辞(上書き)に用いられます。古くは各家に伝わる先祖伝来のお香を持ち寄って故人に手向けたことの名残で、お香に代えて との意味合いがあります。また、生前お世話になった故人への供養にあわせて、遺族の葬儀や法要に掛かる費用の一部を負担しあうとの相互扶助の意味合いもあります。尚、「奠」は「神仏へ供えて奉る」という意味合いがあることから「御香奠」とするのが正しく、「典」は「尊いもの」・「有難いもの」という意味合いから経 典・辞典などに用いられたり、祝典・華燭の典などのようにお祝いの儀式や行事などに用いられる文字であることから、弔慰金の表書きに「御香典」とするのは 馴染みません。 出典 (株)ササガワ献辞辞典について 情報