心付ける(読み)ココロヅケル

デジタル大辞泉 「心付ける」の意味・読み・例文・類語

こころ‐づ・ける【心付ける】

[動カ下一][文]こころづ・く[カ下二]
気をつける。注意を与える。
御父様の湯呑は?、と夫が―・けると」〈紅葉多情多恨
気を配って金品などを与える。
深切にも俥賃くるまちんまで―・けて」〈小杉天外魔風恋風

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精選版 日本国語大辞典 「心付ける」の意味・読み・例文・類語

こころ‐づ・ける【心付】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]こころづ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙
  2. こころ(心)を付く
  3. 警告する。注意する。気を使う。気をつける。→心を付く
    1. [初出の実例]「いらぬ心配に心附(ココロヅ)けて上げましたのさ」(出典歌舞伎・夢物語盧生容画(1886)序幕)
  4. 気をきかせて金品を与える。
    1. [初出の実例]「半天の破れた代り、膏薬なりと張るがよいと、左四郎殿が金壱分、心付てやりましたが」(出典:歌舞伎・お染久松色読販(1813)中幕)

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