日本歴史地名大系 「心月寺跡」の解説 心月寺跡しんげつじあと 福井県:福井市一乗谷地区新町村心月寺跡[現在地名]福井市西新町 心月寺一乗(いちじよう)谷の上城戸(かみきど)外、西方山麓にあった曹洞宗の寺。現存しない。本郷(ほんごう)(現福井市八幡町)にあった竜興(りゆうこう)寺三世桃庵禅洞を開山とし、朝倉美作守教景を開基とするが、寛正四年(一四六三)教景の死後、孫の孝景によって創建された。寺名は教景の法名大円院殿心月寺宗覚にちなむ。永正一〇年(一五一三)孝景の三十三回忌を営むにあたり、京都建仁(けんにん)寺の月舟はその語録「月舟和尚語録」に、「居士(孝景)於本宅畔、創一伽藍、割膏腴地、供養長蘆末派雲水僧二三百員、其伽藍榜以心月、々々即祖父字也」と記している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by