六訂版 家庭医学大全科 「心臓核医学検査」の解説
心臓核医学検査(心筋シンチグラフィ)
(循環器の病気)
心臓核医学検査とは、放射性同位元素(ラジオアイソトープ)すなわち
タリウムは十分な血流がある場合には心筋への取り込み率が高く、冠動脈の
安静時法では核種注射後に撮影する(シンチカメラで検出)だけですが、さらに、安静時2回法といってバイアビリティの確認のため3~4時間後に後期像を撮影することもあります。
負荷法として通常は自転車エルゴメーターを利用した運動負荷が行われますが、運動ができない高齢者などには薬剤負荷が使用されます。薬剤負荷にはジピリダモール、ATP、ドブミタンなどが使用されます。
負荷終了1分前に核種を注射し、直後と3~4時間後に撮影した後期像を比較して、虚血が誘発されているかどうかを検討します。負荷直後にタリウムが欠損している部位が、後期像で取り込まれている場合(再分布)には
このほか、脂肪酸代謝イメージング製剤、心臓交感神経機能イメージングなどがありますが、いずれの核種も分解速度が速く、被曝など安全性の問題はありません。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報