忍び寄る(読み)シノビヨル

デジタル大辞泉 「忍び寄る」の意味・読み・例文・類語

しのび‐よ・る【忍び寄る】

[動ラ五(四)]気づかれないように、そっと近づく。「枕元にそっと―・る」「背後に―・る黒い影」「―・る秋の気配
[類語]歩み寄る駆け寄る走り寄る擦り寄るにじり寄る詰め寄る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「忍び寄る」の意味・読み・例文・類語

しのび‐よ・る【忍寄】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 相手が気づかないうちに、そっとそばに近づく。ひそかに近づく。
    1. [初出の実例]「あながちに忍びよらむも、世の聞き耳のいとほしきに」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)一)
  3. ある状態が、知らぬまに身に迫る。
    1. [初出の実例]「晩秋の黄昏がはや忍び寄ったやうな翳の中を」(出典:競馬(1946)〈織田作之助〉)

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