擦寄る(読み)スリヨル

デジタル大辞泉 「擦寄る」の意味・読み・例文・類語

すり‐よ・る【擦(り)寄る/摩り寄る】

[動ラ五(四)]
すれ合うほどに近寄る。「子供が―・って甘える」
ひざをすって近寄る。にじり寄る。「枕元へ―・って病人を介抱する」
利益を得るなどの目的で、親しくなろうとする。「権力者に―・る」
[類語]にじり寄る詰め寄る歩み寄る駆け寄る走り寄る忍び寄る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「擦寄る」の意味・読み・例文・類語

すり‐よ・る【擦寄・摺寄】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. すれるほどに近くへ行く。すぐ近くに寄る。
    1. [初出の実例]「容態(やうだい)見たしといはんとせしが、ぶあしらひ成気をかねて、詞をとどめ折を待共にすり寄聞ゐたり」(出典浄瑠璃心中宵庚申(1722)中)
  3. いざって近づく。にじり寄る。はって近くへ行く。
    1. [初出の実例]「文帝のひたものすりより賈がいた前之にしりよりによられたぞ」(出典:玉塵抄(1563)三六)
    2. 「『サア殿様スッパリと御願ひ申ます、お手打になさいまし』と摺(ス)り寄ると」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝一一)

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