志奈尾神社(読み)しなおじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「志奈尾神社」の意味・読み・例文・類語

しなお‐じんじゃしなを‥【志奈尾神社】

  1. 鹿児島県薩摩川内市宮里町にある神社。旧県社。祭神は志奈津比古命(しなつひこのみこと)、志奈津比売命(しなつひめのみこと)、建御名方命(たけみなかたのみこと)八坂刀売命(やさかとめのみこと)。「三代実録」にみえる古社

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「志奈尾神社」の解説

志奈尾神社
しなおじんじや

[現在地名]川内市宮里町

川内川南岸、月見田つきみでんにある。祭神は志奈津比古命・志奈津比売命・建御名方命・八坂刀売命。旧県社。創建の時期は不詳。貞観二年(八六〇)三月二〇日、志奈毛神は同じく薩摩国の開聞神・白羽火雷神・智賀尾神・賀紫久利神・鹿児島神・伊爾色神とともに昇叙され、従五位下から従五位上となった(三代実録)。この時の昇叙は清和天皇即位に関連するものと考えられる。当社はこの志奈毛神を祀った社であろう。建仁四年(一二〇四)二月一〇日の紀政家寄進状(旧記雑録)に「志奈男社」とみえる。「郷内坐鎮守」であった当社の本給田は時吉ときよし名内にあったが、荒野となってしまったため社は転倒していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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