精選版 日本国語大辞典 「忘憂」の意味・読み・例文・類語 ぼう‐ゆう バウイウ【忘憂】 〘名〙① うれいを忘れること。悩みや心配ごとを、しばらく忘れること。うさばらし。※曾我物語(南北朝頃)二「酒はばうゆうの徳あり」 〔論語‐述而〕② =ぼうゆう(忘憂)の物※菅家文草(900頃)二・山家晩秋「数局囲碁招二坐隠一、三分浅酌飲二忘憂一」※雑談集(1305)三「或は忘憂(バウイウ)と云ふ。是を飲ぬれば憂をわするる故也」③ 植物「かんぞう(萱草)」の異名。〔十巻本和名抄(934頃)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通 「忘憂」の読み・字形・画数・意味 【忘憂】ぼうゆう(ばういう) 憂いを忘れる。晋・陶潜〔飲酒二十首、七〕詩 秋に佳色り 露に((うるほ))へるに其の(はな)を(と)り 此の憂の物(酒)に汎(うか)ぶれば 我が世を(わす)るるのをくす字通「忘」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報