応供寺(読み)おうぐうじ

日本歴史地名大系 「応供寺」の解説

応供寺
おうぐうじ

[現在地名]秋田市旭南一丁目

てら町の最南端、誓願せいがん寺の南にある。臨済宗妙心寺派、布金山と号し、本尊釈迦如来開基梅津政景

梅津政景日記」寛永二年(一六二五)九月一三日条に「逸蔵(主)御寺屋敷見可申ため、太平黒沢村へ参」とみえる。「逸蔵子」は西江宗蘂で政景と親交が深かったという。政景はこの時江戸から西江を招請し、太平黒沢おいだらくろさわ村に寺院建立を志した。同書一〇月二八日条に「長老(西江)様寺出来、黒沢へ御移候」とみえ、一一月一日条に「黒沢より長老御状有、山号ハ布金山、寺号ハ応供寺と定被置候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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