応県木塔(読み)おうけんもくとう(英語表記)Yìng xiàn mù tǎ

改訂新版 世界大百科事典 「応県木塔」の意味・わかりやすい解説

応県木塔 (おうけんもくとう)
Yìng xiàn mù tǎ

中国,山西省応県所在の仏宮寺釈迦塔。遼の清寧2年(1056)建立。中国に現存する最古・最大の木塔。平面八角形,全高約67m,外観は五重で裳階(もこし)付きだが,各層の天井裏を含めると実際は9層。添柱筋違(すじかい)を駆使し,54種もの斗栱(ときよう)を多用した完全な木造になる。塔内各層に安置される釈迦,観音,四方仏,文殊などの塑像壁画,近年発見された経典,書籍,絵画なども美術史・仏教史上価値が高い。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android