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斗栱 ときょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

斗栱
ときょう

建築用語。建築物のや桁 (けた) にかかってくる上部の荷重を集中して柱に伝える役目をもつ部材の総称。組物ともいう。原則として,栱,尾垂木 (おたるき) の三部材で構成される。斗は「ます」ともいい,柱頭 (台輪) の上に配される大斗と,栱の上に配される小斗の2種がある。 栱は斗の上に配される横木で肘木ともいう。尾垂木は 栱の先端部で支持され,梃子 (てこ) の理によって斜め下に向けて突き出される部材で,中国では昂と呼ぶ。斗 栱は中国で開発,工夫された手法で,その種類も豊富で時代による変遷,部材の形の変化も複雑であるが,一貫した発展を示している。中国文化の影響を受けた朝鮮,日本では,ある時期ごとにその影響を受けたために特異な発達がみられ,軒先のほうに肘木で2段,尾垂木で1段持出される三手先 (みてさき) 斗 栱が仏教建築によく用いられた。

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デジタル大辞泉の解説

と‐きょう【斗×栱/××栱】

木造の寺院建築などで、主に柱上にあって、深い軒を支えるしくみ。斗(ます)と肘木(ひじき)とを組み合わせたもので、様式・年代によって特徴がある。升組(ますぐ)み。斗組(とぐ)み。組み物。

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世界大百科事典 第2版の解説

ときょう【斗栱】

中国の木造建築で柱の上に置かれて軒などの上部構造を支える部材。組物。日本や朝鮮半島にも伝えられ,寺院や宮殿建築に常用された。斗(ます)と肘木(ひじき)(栱)からなる。始源は斗と束(つか),肘木と双斗などの簡単な形式であったが,時代とともに複雑化し,尾垂木(おだるき)を組み入れ,前後上下に何層にも組み重ねる形式が出現した。構造と装飾の両面を兼ねた造形上の特色であり,その形式は建築の時代・様式を顕著に反映した指標でもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


ときょう

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