快板(読み)カイバン

デジタル大辞泉 「快板」の意味・読み・例文・類語

かい‐ばん〔クワイ‐〕【快板】

中国近代音楽で、リズムが速いこと。また、そのような音楽。⇔慢板

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「快板」の意味・読み・例文・類語

かい‐ばんクヮイ‥【快板】

  1. 〘 名詞 〙 中国の近代音楽で、速いリズムであること。または、そのような音楽。⇔慢板

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「快板」の意味・わかりやすい解説

快板
かいぱん

清(しん)代から流行した中国の民間説唱芸能の一種。現在では中国各地に伝えられ、「順口溜(シュンコウリュウ)」「練子嘴(リエンツツイ)」などともよばれるが、元来は北方で、街角空き地で演ぜられた「数来宝(シュライパオ)」から発展し、のちに小屋掛けをして演じられるようになった。独演、2人あるいは3人以上の掛合いの場合もあり、七言を基本とし、三・三の六言、四・三の七言、二・四の六言などの韻文(唱)にせりふ(説)を交えた形式で、即興の歌、物語から、民間故事や歴史物語を内容とする語物の形式を整えてきた。演者は主として節子(せつし)と竹板(ちくばん)で拍子をとり、伴奏打楽器弦楽器が用いられることもある。軽快なリズムにのせた語り口が大衆娯楽として人気を集めている。

[尾上兼英]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android