思い出す(読み)オモイダス

デジタル大辞泉 「思い出す」の意味・読み・例文・類語

おもい‐だ・す〔おもひ‐〕【思い出す】

[動サ五(四)]
過去のこと、忘れていたことを心によみがえらせる。「青春時代を―・す」「急用を―・す」
思いはじめる。「彼のほうが正しいのではないかと―・してきた」
[類語]思い返す思う思い浮かべる追想する回想する回顧する想起する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「思い出す」の意味・読み・例文・類語

おもい‐だ・すおもひ‥【思出】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 前にあったことや忘れていたことを再び思う。おもいいだす。
    1. [初出の実例]「思ひだすとは忘るるか、おもひださずや、忘れねば」(出典:歌謡・閑吟集(1518))
    2. 「ミヤコデノ コト ヲ vomoidaite(ヲモイダイテ)」(出典:天草本平家(1592)三)
  3. ある考えが心に浮かぶ。おもいつく。おもいいだす。
    1. [初出の実例]「かざりにとたが思ひだすたはら物〈冬文〉 正月の魚のかしらや炭だはら〈傘下〉」(出典:俳諧・曠野(1689)二)
  4. あることを考えはじめる。
    1. [初出の実例]「斯んな時に不図誘はれて死ぬ気になるのぢゃないかと思ひ出す」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)

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