回顧(読み)かいこ

精選版 日本国語大辞典 「回顧」の意味・読み・例文・類語

かい‐こ クヮイ‥【回顧】

〘名〙
① あとをふりむくこと。ふりかえること。
※詩序集(1133頃)月下多軒騎詩序〈平光俊〉「筆駅之疲驂也、独騎猶隔孫陽之廻顧」 〔蔡邕‐翠鳥詩〕
過去のことを思い返すこと。昔のことに考えを向けること。
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一「我今この時の事を回顧すれば、当日快楽情況を想起し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「回顧」の意味・読み・例文・類語

かい‐こ〔クワイ‐〕【回顧】

[名](スル)
過ぎ去ったことを思い起こすこと。「学生時代を回顧する」
後ろを振り返ること。
「客室内を―し、アリス一隅に坐するをて」〈織田訳・花柳春話
[類語]追憶追想回想懐旧思う懐かしむ思い浮かべる思い出す思い返す想起する懐古記憶追懐懐郷望郷顧みる振り返る偲ぶ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「回顧」の読み・字形・画数・意味

【回顧】かい(くわい)こ

ふりかえる。〔三国志、呉、孫策伝注に引く呉歴〕一たび君と符を同じうしを合はせたるも、永固のり。今(すなは)ち行かん。老母弟を以て、君に委付す。策、復(ま)た回の憂ひ無し。

字通「回」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android