思振(読み)おもわせぶり

精選版 日本国語大辞典 「思振」の意味・読み・例文・類語

おもわせ‐ぶり おもはせ‥【思振】

〘名〙 (形動) 何か意味がありそうに人に見せかける言葉態度他人関心を引くように、自分の考えや気持をそれとなく表わすさま。
※俳諧・若狐(1652)二「起あかる人はさながら空寐入 おもはせぶりにふらるるもうき」
浄瑠璃釈迦如来誕生会(1714)二「じっと寄ってはしみじみと好い中中の思はせぶり」

おもい‐ぶり おもひ‥【思振】

〘名〙 その人を思っているようなそぶり。また、その人を思う様子
咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)下「その文色々さまざまの御思ひぶりの文体(ぶんてい)の中に」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android