性瑫(読み)しょうとう(その他表記)Xing-tao

関連語 木庵性瑫

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「性瑫」の意味・わかりやすい解説

性瑫
しょうとう
Xing-tao

[生]万暦39 (1611).2.3. 泉州,晋江
[没]貞享1 (1684).1.20. 京都
中国,初に渡来した黄檗宗の僧。俗姓は呉,字(あざな)は木庵。諡(おくりな)は慧明国師(えみょうこくし)。明暦1(1655)年,師の隠元隆琦の招きに応じ,即非如一とともに来朝。隠元のあとをうけて寛文4(1664)年,宇治黄檗萬福寺の第2代住持となった。寛文10(1670)年には江戸の瑞聖寺開山となったほか,二十余寺を創建近世禅林に大きな影響を与えた。書をよくし,隠元,即非と並んで黄檗の三筆と呼ばれ,江戸時代における唐様の隆盛に貢献した。絵画にも優れ,『布袋蘭竹水仙菊図』(1664,三幅対,萬福寺)などを残した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む