こうさん【恒産】=なきものは[=なければ]恒心(こうしん)なし
(「
孟子‐梁恵王上」また「孟子‐滕文公上」にみえることば) 定まった
財産や決まった
職業のない人は、定まった正しい心がない。物質生活は人の心に大きな影響を持つもので、それが
安定しないものには確固とした
道徳心もない。
恒(つね)の産なきは恒の心なし。
※
侏儒の言葉(1923‐27)〈
芥川龍之介〉恒産「恒産のないものに
恒心のなかったのは二千年ばかり昔のことである」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉「恒産なきものは恒心なし」の解説
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