恟恟(読み)キョウキョウ

デジタル大辞泉 「恟恟」の意味・読み・例文・類語

きょう‐きょう【××恟】

[ト・タル][文][形動タリ]おそれおののくさま。びくびく。おどおど。
腫れ物にでも触れるように、―として立ち向かった」〈菊池寛忠直卿行状記
[類語]慄然戦戦恐恐

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精選版 日本国語大辞典 「恟恟」の意味・読み・例文・類語

きょう‐きょう【恟恟】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 おそれおののくさま。どきどき。びくびく。洶洶(きょうきょう)。〔布令必用新撰字引(1869)〕
    1. [初出の実例]「或は縛せられ、或は獄に下され、或は又暴殺に遇ひ、人民恟々(キョウキョウ)此日曷(い)つか亡びんの恨あらしむるに至る」(出典花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉二四)
    2. [その他の文献]〔資治通鑑‐唐紀〕

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普及版 字通 「恟恟」の読み・字形・画数・意味

【恟恟】きようきよう

おそれおののく。唐・張〔鎮国軍節度使李公(元諒)功徳頌序〕(朱)(せい)、敗れんことを憂ひ、躬(みづか)ら軍をゐ、其の恟恟の徒を駈りて、我が堂堂の衆を(ひし)ぐ。一鼓して北に(のが)れて死せり。

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