忠直卿行状記(読み)ただなおきょうぎょうじょうき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「忠直卿行状記」の意味・わかりやすい解説

忠直卿行状記
ただなおきょうぎょうじょうき

菊池寛小説。 1918年発表。越前国の藩主松平忠直は,徳川家康の孫として気ままに育ったが,家臣たちの阿諛追従を嫌って真実を探ろうとし,さまざまな手段を尽すが,ついに報われない。しかし,真実追求狂気は果てることなく,ために家は改易になり,地位を離れて初めて安らかな生活に入る。暴君と称された忠直の心理に新しい解釈を与えたもので,作者出世作となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む