悉檀(読み)しったん

精選版 日本国語大辞典 「悉檀」の意味・読み・例文・類語

しったん【悉檀】

〘名〙 (siddhānta音訳成就・宗・理などと訳す) 仏語。仏の教法を、衆生の悟りの完成という観点から整理しようとしたもので、これに世界悉檀・各々為人悉檀・対治悉檀・第一義悉檀の四つを説く。仏の教説には一見矛盾するように種々のちがいがあっても、それはこの四種の別によることを明らかにするもの。
※法性寺関白御集(1145か)道場花木新「諸樹雨薫耆崛暁、悉檀風飄玉泉春」 〔大智度論‐一〕

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