悠紀・斎忌・由基(読み)ゆき

精選版 日本国語大辞典 「悠紀・斎忌・由基」の意味・読み・例文・類語

ゆ‐き【悠紀・斎忌・由基】

〘名〙
① (「斎(ゆ)(き)」の意) 神聖な酒。
延喜式(927)祝詞「神戸(かむべ)の人等の、常も進(たてまつ)御調(みつき)の糸、由貴(ユキ)の御酒(おほみき)御贄を、海山の如く置き足(たら)はして」
② (神聖な酒を奉る地の意から) 天皇の即位後はじめて行なう大嘗祭(だいじょうさい)の時、神事に用いる新穀・酒料を奉るように卜定される国郡のうち、第一のもの。また、その斎場。第二のものは主基(すき)という。
書紀(720)天武五年九月「新嘗(おほへ)の為に国郡を卜はしむ。斎忌〈斎忌、此をば踰既(ユキ)と云ふ〉則ち尾張国の山田郡

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android