日本歴史地名大系 「悦叟寺」の解説 悦叟寺えつそうじ 石川県:鹿島郡田鶴浜町田鶴浜村悦叟寺[現在地名]田鶴浜町田鶴浜瑞松山と号し、曹洞宗。本尊は釈迦如来。もとは三引の赤蔵(みびきのあかくら)山に所在し、十輪(じゆうりん)寺(中興寺とも)と称したが、天正八年(一五八〇)鹿島半郡を領有した長連竜が本拠地の田鶴浜に移して現寺号に改めた。同五年九月の七尾城落城の際、討死した連竜の一族の遺骸が十輪寺に運ばれ埋葬されていたため移転したという。開山(中興)は東嶺(とうれい)寺四世泰嶺。寺号は連竜の長兄で能登畠山氏の年寄衆であった綱連の法名悦叟良喜居士にちなんだもの。山号は初め万年山と称したが、元禄元年(一六八八)綱連に瑞松院殿の号が追贈されたため改称した(「雑記」長文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by