悪知恵(読み)ワルヂエ

精選版 日本国語大辞典 「悪知恵」の意味・読み・例文・類語

わる‐ぢえ‥ヂヱ【悪知恵】

  1. 〘 名詞 〙 悪事をうまく成就させるような頭の働き。悪がしこい知恵。
    1. [初出の実例]「あなつられしとまはすわるちゑ うたてきは老女はうのりんきにて〈季吟〉」(出典:俳諧・玉海集(1656)付句)
    2. 「這麼(こんな)人の善い方に那麼(そんな)悪智恵を付けるものぢゃありませんよ」(出典多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android