情緒纏綿(読み)ジョウチョテンメン

デジタル大辞泉 「情緒纏綿」の意味・読み・例文・類語

じょうちょ‐てんめん〔ジヤウチヨ‐〕【情緒×纏綿】

[ト・タル][文][形動タリ]情緒が深くこまやかなさま。情緒が心にまつわりついて離れないさま。「情緒纏綿たる恋愛小説」「情緒纏綿とした下町のたたずまい」

じょうしょ‐てんめん〔ジヤウシヨ‐〕【情緒×纏綿】

じょうちょてんめん(情緒纏綿)」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「情緒纏綿」の意味・読み・例文・類語

じょうちょ‐てんめんジャウチョ‥【情緒纏綿】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ ) 情緒の深いこと。情緒が心にまつわりついて離れがたいこと。また、そのさま。じょうしょてんめん
    1. [初出の実例]「新婚早々は羨しいね。丁乙君の事だから、嘸(さぞ)情緒纒綿(ジャウチョテンメン)たるものがあるだらうなあ」(出典珍太郎日記(1921)〈佐々木邦〉一〇)

じょうしょ‐てんめんジャウショ‥【情緒纏綿】

  1. 〘 名詞 〙 情緒の深いこと。心にまつわりついて離れがたい情緒。じょうちょてんめん。

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四字熟語を知る辞典 「情緒纏綿」の解説

情緒纏綿

いろいろな情がまつわりついて離れがたい様子

[活用] ―たり・―として・―する。

[使用例] 男女寝台へ並んで腰を掛けて酒を飲んでいる、という情景は、それだけを切り離して考えると、情緒纏綿たる感じがするかも知れない[中村真一郎*雲のゆき来|1965]

[解説] 「情緒」は、折にふれ時にふれて生ずるいろいろな感情・雰囲気という意味で、「じょうちょ」とも読みます。「纏綿」はからみつく、まつわりつくこと。また、情が深くて離れない様子。

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