感温期(読み)かんおんき(その他表記)thermophase; temperature-sensitive period

精選版 日本国語大辞典 「感温期」の意味・読み・例文・類語

かんおん‐きカンヲン‥【感温期】

  1. 〘 名詞 〙 生物の発育過程で一定高温または低温を必要とする時期。たとえばカイコ生育で低温を必要とする時期など。植物では作物春化処理に利用される。感温相。

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関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「感温期」の意味・わかりやすい解説

感温期
かんおんき
thermophase; temperature-sensitive period

感温相ともいい,感温段階 thermostageもほぼ同義。生物のある形質の発生段階に一定の期間,一定の温度に触れることを必要とする時期をさす。たとえば,オオムギコムギなど (一定の低温) や,イネトウモロコシタバコなど (一定の高温) は,感温期を要する作物である。動物でも,たとえばカイコガの蛹の黒化に低温が必要なことなどに例をみる。

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