慧春尼(読み)えしゅんに

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「慧春尼」の解説

慧春尼 えしゅんに

?-1408 室町時代尼僧
相模(さがみ)(神奈川県)に曹洞宗(そうとうしゅう)最乗寺をひらいた了庵慧明(りょうあん-えみょう)の妹。自分の顔をやいて出家をようやく兄からゆるされる。のち印可をうけ同寺山麓の摂取庵にすむ。機鋒がするどく,男僧のからかい誘惑にたいしては,自分が裸になってまでしてきりかえしたという。応永15年5月25日山門前に薪をつみ,焼身自殺をした。相模出身。
格言など】冷熱は生道人(いきどうにん)の知るところにあらず(辞世)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android