デジタル大辞泉 「慨し」の意味・読み・例文・類語 うれた・し【▽慨し】 [形ク]《「うれいたし(心痛し)」の音変化》憎らしい。いまいましい。嘆かわしい。「―・きや醜しこほととぎす今こそば声の涸かるがに来鳴きとよめめ」〈万・一九五一〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「慨し」の意味・読み・例文・類語 うれた・し【慨・憂】 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「うら(心)いたし(痛)」が変化して一語化したもの。上代では、特にわが意に反する他人の行動に対していうことが多い。中古以降、一般に外の状態に対して不満足な気持を表わすのにもいうようになる ) うらめしい。憎い。しゃくにさわる。心外である。嘆かわしい。いやだ。[初出の実例]「さ野つ鳥 雉(きぎし)は響(とよ)む 庭つ鳥 鶏(かけ)は鳴く 宇礼多久(ウレタク)も 鳴くなる鳥か」(出典:古事記(712)上・歌謡)「今日の子(ね)の日こそ猶うれたけれ。しばしは老いを忘れても侍るべきを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)慨しの派生語うれた‐げ〘 形容動詞ナリ活用 〙慨しの派生語うれた‐さ〘 名詞 〙 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例