朝日日本歴史人物事典 「慶光院周養」の解説
慶光院周養
生年:生年不詳
江戸前期の尼。伊勢上人といわれた伊勢慶光院第4代院主。宇治の人といわれる。清順の法嗣として遺志を継ぎ,天正3(1575)年皇大神宮(内宮)の仮殿遷宮を行い,同13年には,皇大神宮,豊受大神宮(外宮)双方の正遷宮を挙行している。皇大神宮の遷宮は123年ぶりであった。一紙半銭の勧進も行ったが,統一権力たる織田信長,豊臣秀吉より多大の援助を受け,また清順以来天皇の後援もあった。のち徳川家康,豊臣秀頼の尊信も受けた。墓は慶光院墓地にある。
(脇田晴子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報